No.10 「袖口のボタン」
更新日:2019年6月10日

袖口のボタンホールにはボタンホールと呼ばれる穴がかりがあり、本開き、切羽と呼ばれている。
クラシカルなスーツは、袖口から1番遠いボタンホールには穴が開いていない事がある。
これは英国やイタリアのクラシックスタイルのスーツで上質なジャケットは子供に継承する文化がある。
仮に子供が自分より手が長くなり、袖口を出す事になった時に、袖口から1番遠いボタンを袖口に1番近いボタンとして代用するからである。
1番遠いボタンホールは穴が開いていないので、糸を解くだけで跡が残らないという理由である。
袖口にボタンがつけられている理由は、
ナポレオンの軍隊がロシアに侵攻した時に寒さで鼻水を袖先で拭う姿がだらしないという理由で辞めさせるためにボタンを付けたという説もある。
記事作成者:堀 雄也
オーダースーツ店「Grateful」の代表。
大阪市内をはじめ、
関西エリアを中心に様々な場所で活動。
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店舗への御来店・訪問販売どちらも対応。